お灸とヒートショックプロテイン効果

お灸は、温熱効果とともに、艾の成分であるチネオールという物質が皮膚から、浸透して血液中の白血球を増加させ、体の免疫力を高めるといわれています。お灸をツボにすることで効果は更に高まります。

ヒートショックプロテインとは、傷んだ細胞を修復する動きを持つたんぱく質のことで、免疫細胞の働きを強化し、乳酸の産生を遅らせてくれます。

人間の体は、約60兆個の細胞からできており、そのほとんどがたんぱく質でできています。私たちの体は、ストレスを受けることによって様々なたんぱく質が傷つきます。ヒートショックプロテインのすごいところは、全身どこでも、どんな傷つき方をしても傷ついた場所へ駆けつけて修復作用をしてくれます。つまり、お灸をからだのどこにしても間接的に治療してくれることになります。加えて、つぼにお灸をすることによりチネオールの効果とともに治療効果はさらに増すというわけです。